産後 生理 いつから再開する?時期やメカニズム、注意点を徹底解説!
「産後、生理っていつからくるんだろう?」
赤ちゃんとの新しい生活が始まり、喜びと同時に忙しい毎日を送っているお母さんにとって、産後の体の変化、特に生理の再開は気になるテーマの一つでしょう。
この記事では、産後の生理がいつから再開するのかについて、そのメカニズムから、再開時期の目安、そして注意すべき点まで、専門的な知見を交えながらわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、ご自身の体の変化を理解し、不安を解消する一助となることを願っています。
1.産後の生理いつから?再開時期の目安

産後の生理再開の時期は、個人の体の状態や生活環境によって大きく異なります。
最も影響を与える要因の一つが授乳の有無です。
再開時期の一般的な目安を見ていきましょう。
1-1.授乳(母乳育児)をしている場合の生理再開時期

母乳育児をしている場合、生理の再開は遅くなる傾向があります。
これは、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが、排卵を抑制する働きを持っているためです。
目安の時期: 産後6ヶ月以降に再開するケースが多いです。産後1年以上経ってから再開する方も珍しくありません。
個人差: 授乳頻度や量、夜間の授乳有無などによって、プロラクチンの分泌量が異なるため、個人差が非常に大きいです。
1-2.ミルク育児(人工栄養)や混合栄養の場合の生理再開時期
授乳をしていない、または授乳回数が少ない場合、プロラクチンの影響を受けにくくなるため、生理の再開は比較的早くなります。
目安の時期: 産後2ヶ月から4ヶ月頃に再開するケースが多いとされています。
再開の速さ: 早期に生理が再開しても、初めの数回は排卵を伴わない無排卵月経であることもあります。
2.統計データで見る産後の生理再開

産後の生理再開時期を具体的に把握しましょう。
2-1.授乳状況別の生理再開割合
厚生労働省の「平成27年度 乳幼児栄養調査」の結果や、過去の関連調査に基づくと、産後の生理再開時期は以下の傾向が見られます。(注:具体的な数値は調査年度により変動する可能性があります。)
完全母乳の場合:産後6か月までの生理再開の割合は約10~30%。産後1年までの生理再開の割合は約70~80%。産後半年が経過しても生理が再開しない方が半数以上いることがわかります。
混合栄養の場合:産後6か月までの生理再開の割合は約40~60%。産後1年までの生理再開の割合は約90%以上。
人工栄養の場合:産後6か月までの生理再開の割合は約70~90%。産後1年までの生理再開の割合はほぼ100%。多くの方が産後3ヶ月以内に生理が再開しており、再開時期が非常に早いことが裏付けられます。
このデータは、授乳が産後の生理がいつから再開するのかという問題に直結する最大の要因であることを示しています。
2-2.初めての排卵のタイミング

産後の初めての排卵は、生理再開の約2週間前に起こります。
無月経期間中の排卵率(統計): 産後の無月経期間中でも、授乳状況により異なりますが、特に授乳頻度が減ると、約5~10%の女性が生理再開前に排卵しているという報告があります。
これは、産後の避妊の重要性を示す重要なデータです。
3.産後の生理再開を左右するメカニズム:プロラクチンの役割

産後の生理再開が授乳によって大きく影響を受けるのは、プロラクチンというホルモンが鍵を握っているからです。
3-1.プロラクチンによる排卵抑制のプロセス

1.授乳刺激: 赤ちゃんがおっぱいを吸う(吸啜)刺激が脳の視床下部に伝わります。
2.プロラクチン分泌: 脳の下垂体からプロラクチンというホルモンが大量に分泌されます。これが母乳の生成を促します。
3.ホルモンバランスの変化: プロラクチンには、卵巣に作用して排卵を起こさせるためのホルモン(LH:黄体形成ホルモン、FSH:卵胞刺激ホルモン)の分泌を抑制する働きがあります。
4.生理の停止: 排卵が抑制されることで、子宮内膜が厚くなり、剥がれ落ちるという生理のサイクルが一時的にストップします。
3-2.生理再開のサイン
離乳食の開始や夜間の授乳がなくなるなど、授乳回数や量が減少すると、プロラクチンの分泌量が減り、抑制が解除されます。
すると、脳からLHやFSHが再び分泌され始め、排卵が再開し、それに伴って生理も再開する、という流れです。
4.産後の生理再開に関するよくある疑問と注意点

4-1.産後初めての生理がいつもと違うのはなぜ?

産後に再開した生理は、出産前と比べて変化を感じることが多いです。
経血量の変化: 出産前より経血量が多くなったり、逆に少なくなったりと、個人差の大きい変化を経験します。これは、出産によって子宮内膜の状態や子宮の収縮力が変化するためです。
生理痛の変化: 出産で子宮口が広がった影響で生理痛が軽減したと感じる方もいれば、子宮の収縮に伴う痛みが増して生理痛が重くなったと感じる方もいます。
周期の乱れ: 再開後、最初の数ヶ月は生理周期が安定しないことが多いです。これは、ホルモンバランスが完全に整うまでに時間がかかるためです。
4-2.悪露と生理の見分け方
悪露(おろ)は、産後に子宮から排出される分泌物で、通常は産後6〜8週間で終わります。
悪露の特徴: 産後すぐは赤く、徐々に茶色、黄色と変化し、量は減っていきます。
生理の特徴: 悪露が一度完全に終わり、その後、周期的に出血が起こるものが生理です。
悪露が長引いているのか、生理が再開したのか判断に迷う場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
4-3.産後 生理 再開前の避妊の重要性

「生理が再開していないから妊娠しない」は大きな誤解です!
生理は排卵が起こった後にやってきます。
統計データにもある通り、生理再開前に排卵が起こっている可能性があるため、産後の性交渉再開時には、必ず適切な避妊を行う必要があります。
特に授乳中の方は、ホルモン剤が使えない場合もあるため、医師と相談して最適な避妊法を選びましょう。
5.産後の生理再開が遅い・異常を感じる場合の対処法
産後の生理再開には個人差がありますが、「あまりにも遅い」「再開したものの異常がある」と感じる場合は、婦人科を受診することが重要です。
5-1.再開が遅いと感じたら
一般的に、産後1年を過ぎても生理が再開しない場合は、続発性無月経として婦人科での相談が推奨されます。
考えられる原因:
高プロラクチン血症: 頻繁な授乳によるもの。
体重の急激な変化: 過度なダイエットなど。
甲状腺の病気: ホルモン異常を伴う病気が隠れている可能性。
5-2.再開後の生理に異常を感じたら
再開した生理が以下のような状態の場合は、ホルモンバランスの乱れやその他の病気が原因の可能性もあるため、婦人科を受診しましょう。
大量出血: 出血量が異常に多く、止まりにくい。
生理周期の極端な乱れ: 周期が極端に短すぎる(24日未満)または長すぎる(39日超)。
激しい生理痛: 日常生活に支障をきたすほど痛みが重い。
不正出血: 生理期間ではないのに、出血が続く。
5-3.産後の生活習慣とホルモンバランス
産後の生理再開をスムーズにし、安定した周期を取り戻すためには、生活習慣を整えることが非常に大切です。
バランスの取れた食事: 特に鉄分、ビタミン、ミネラルを意識的に摂取しましょう。

十分な睡眠と休息: 可能な限り休息をとり、ストレスを溜めない工夫をしましょう。ストレスはホルモンバランスに大きく影響します。
適度な運動: 産後の体に負担をかけない範囲で、軽い運動を取り入れましょう(産後1ヶ月検診で許可が出てから)。
6.まとめ:産後の生理再開は焦らず見守ろう

産後の生理がいつから再開するのかという疑問への答えは、授乳の有無によって大きく異なりますが、最も大切なのは個人差が大きいということです。
生理の再開は、体が妊娠前の状態に戻りつつある健康的なサインです。
しかし、再開が遅くても、異常な変化があっても、一人で悩まずに、かかりつけの産婦人科医に相談することが大切です。
新しい命を育むお母さんの体は、本当に素晴らしい変化を遂げています。
焦らず、ご自身の体の声に耳を傾けながら、健やかな育児生活を送ってください。
この記事を書いた人
高橋 あい

わくわくボディクリニック 代表 / 結果にこだわるサプリメント開発者
2010年、女性の美容と健康に特化したサロン「わくわくボディクリニック」を創業。
自身の摂食障害によるマイナス22kgの体験をきっかけに、栄養学と腸内環境の重要性に着目した元祖麹菌サプリメント「ノーカウント」を開発。
「ノーカウント」は、ダイエット、美肌、腸活をサポートするサプリメントとして、全国250以上のエステサロン・治療院などで導入されるロングセラー商品へと成長。
美容・健康業界のプロフェッショナルからも高い評価を得ている。
また、2020年には神奈川県の未病スタイルアンバサダーに就任し、食生活改善セミナーや健康イベントなどを開催し、地域住民の健康増進に貢献。
現在も最前線で施術を行いながら、科学的根拠に基づくサプリメントの研究・開発・販売を継続。
美容・健康分野における革新的なアプローチを追求し続けている
