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産後の生理不順、いつになったら戻るの?原因から対策、再開のサインまで徹底解説

公開日: 2025.05.02 / 最終更新日時 : 2025.05.02 ミスコンレポート&コラム

「出産を終えて、赤ちゃんとの新しい生活が始まったけれど、なかなか生理が再開しない…」

「以前は順調だった生理周期が、産後に乱れてしまった…」

出産を経験された女性にとって、生理の変化は気になることの一つですよね。

ホルモンバランスの急激な変化や、慣れない育児によるストレスなど、産後の体には様々な変化が起こります。

今回は、「産後の生理不順」に焦点を当て、その原因から、いつ頃生理が再開するのか、そして生理不順が続く場合の対策までを詳しく解説します。

あなたの不安を少しでも解消し、安心して育児に取り組めるよう、ぜひ最後までお読みください。


1.なぜ?産後に生理不順が起こる主な原因

産後の生理不順には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。

主な原因として挙げられるのは以下の通りです。

  • ホルモンバランスの急激な変化:

    妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が大幅に増加しますが、出産後には急激に低下します。このホルモンバランスの変動が、卵巣機能の回復を遅らせ、生理周期の乱れにつながります。

  • プロラクチンの影響:

母乳を作るホルモンであるプロラクチンは、排卵を抑制する働きがあります。授乳期間中はプロラクチンの分泌が高まるため、生理の再開が遅れたり、生理周期が不安定になったりすることがあります。

  • 子宮の回復:

    出産によって子宮は大きく変化するため、元の状態に戻るまでには時間がかかります。子宮内膜の回復が遅れることも、生理再開の遅れや生理不順の原因となります。

  • 疲労とストレス:

慣れない育児による睡眠不足や疲労、精神的なストレスは、ホルモンバランスを乱す大きな要因となります。特に産後間もない時期は、心身ともに不安定になりやすいため、生理不順を引き起こしやすいと考えられます。

  • 体重の変化:

    妊娠中の体重増加や、産後の急激な体重減少も、ホルモンバランスに影響を与えることがあります。

  • 基礎疾患:

    まれに、甲状腺機能異常などの基礎疾患が産後の生理不順の原因となることもあります。


2.みんなはどう?産後の生理再開時期とよくある疑問

「他のママたちは、いつ頃生理が再開したんだろう?」

これは、産後の生理について多くの女性が抱く疑問でしょう。

生理再開の時期には個人差が大きく、一般的には産後6週間から1年程度と言われています。

2-1.授乳の有無で再開時期は変わる?

母乳育児をしている場合、生理の再開は遅れる傾向にあります。

前述の通り、プロラクチンが排卵を抑制するためです。完全に母乳のみで育てている場合は、産後半年以上、あるいは卒乳後に生理が再開するというケースも珍しくありません。

一方、ミルク育児の場合は、母乳育児のママよりも生理の再開が早い傾向があります。

プロラクチンの分泌量が比較的早く落ち着くため、産後2~3ヶ月で生理が再開する方もいます。

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、授乳方法に関わらず生理の再開時期には個人差があることを理解しておきましょう。

2-2.生理再開のサインとは?

生理が再開する前には、以下のようなサインが見られることがあります。

  • おりものの変化:

    生理前と同じように、おりものの量が増えたり、色が変化したりすることがあります。

  • 下腹部痛や腰痛:

    生理痛のような軽い痛みを感じることがあります。

  • 乳房の張りや痛み:

    生理前に見られるような乳房の変化を感じることがあります。

これらのサインに気づいたら、そろそろ生理が再開するかもしれません。

2-3.再開後の生理周期は不安定?

産後初めての生理は、経血量が多かったり、周期が不安定だったりすることがあります。

これは、まだホルモンバランスが完全に安定していないためと考えられます。

一般的には、数ヶ月かけて徐々に元の生理周期に戻っていくことが多いですが、中には1年以上不安定な状態が続く方もいます。


3.生理不順が続く…もしかしてこれって異常?

産後の生理は個人差が大きいとはいえ、「いつまでも生理が再開しない」「生理周期が極端に短い・長い」「経血量が異常に多い・少ない」といった場合は、注意が必要です。

以下のような症状が見られる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

  • 産後1年以上生理が再開しない

  • 生理周期が25日より短い、または40日以上空く

  • 経血量が極端に多い(1時間おきにナプキンを交換する必要があるなど)

  • 経血量が極端に少ない、または数日で終わってしまう

  • 生理痛がひどくなった、または以前はなかった生理痛がある

  • 不正出血がある

  • おりものの量や質、臭いに異常がある

  • 発熱や下腹部痛など、他の症状を伴う

これらの症状は、子宮や卵巣の病気、ホルモン異常などが原因となっている可能性も考えられます。

自己判断せずに、婦人科を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。


4.産後の生理不順、どうすればいい?自分でできる対策

産後の生理不順は、多くの場合、時間とともに自然に改善していきますが、日常生活の中でできる対策を取り入れることで、ホルモンバランスの安定を促し、生理周期を整える手助けになることがあります。

  • 十分な睡眠を確保する:

育児中はなかなかまとまった睡眠時間を確保するのが難しいかもしれませんが、できるだけ睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。赤ちゃんが寝ている時間を利用して休息を取る、家族やパートナーに育児を協力してもらうなど、工夫してみましょう。

  • バランスの取れた食事を心がける:

    栄養バランスの偏った食事は、ホルモンバランスを乱す原因になります。主食、主菜、副菜をバランス良く摂取し、鉄分やビタミン、ミネラルを意識的に摂るようにしましょう。

  • 適度な運動を取り入れる:

産後の体調に合わせて、無理のない範囲で軽い運動を取り入れましょう。ウォーキングやストレッチなどは、血行を促進し、ストレス解消にもつながります。ただし、産後6~8週間頃までは体を休めることが大切です。医師や助産師に相談しながら、徐々に運動強度を上げていきましょう。

  • ストレスを溜め込まない:

    育児には喜びも多い反面、不安やストレスもつきものです。自分なりのリラックス方法を見つけたり、誰かに相談したりすることで、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。地域の育児支援サービスや、オンラインのコミュニティなどを活用するのも良いでしょう。

  • 体を温める:

冷えは血行不良を招き、ホルモンバランスの乱れにつながることがあります。シャワーだけでなく湯船に浸かる、温かい飲み物を飲む、腹巻やレッグウォーマーなどで体を温めるなど、冷え対策を意識しましょう。

  • カフェインやアルコールの摂取を控える:

    カフェインやアルコールの過剰摂取は、ホルモンバランスを乱す可能性があります。適量を守り、なるべく控えるようにしましょう。


5.知っておきたい!産後の生理と避妊について

生理が再開していないからといって、排卵がないとは限りません。

生理再開前に排卵が起こることもありますので、妊娠を望まない場合は、適切な避妊対策を行う必要があります。

産後の避妊方法については、医師や助産師に相談し、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。


6.まとめ|焦らず、不安な時は専門家へ相談を

産後の生理不順は、多くの女性が経験することであり、多くの場合、時間とともに自然に改善していきます。

しかし、なかなか生理が再開しない、生理周期が安定しないなど、不安な場合は自己判断せずに、早めに医療機関を受診することが大切です。

あなたの体の変化をしっかりと見守りながら、安心して育児を楽しめるように、私たちも応援しています。


この記事を書いた人

山下 こうすけ

わくわくボディクリニック代表 | 美容・健康業界の第一人者

2003年、セラピストとしてキャリアをスタートし、2010年に「わくわくボディクリニック」を創業。

独自に開発した20年以上の研究に基づく施術メソッドが高く評価され、現在では年間15,000人以上が来店する人気サロングループへと成長を遂げる。

また、その高い専門性と技術力が評価され、ミス・ジャパンの審査員も担当。

美容・健康に関するセミナー講師として、多くの女性の美と健康をサポートし続けている。

現在も施術の最前線に立ちつつ、最新の美容・健康トレンドを取り入れながら、多くの女性の「美」と「健康」をサポートし続けている。

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