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産後のお腹を元に戻す!効果的なケアとエクササイズで自信を取り戻そう

公開日: 2025.07.11 / 最終更新日時 : 2025.07.11 ミスコンレポート&コラム

出産は人生における素晴らしい経験ですが、同時に女性の体に大きな変化をもたらします。

特に産後のお腹は、多くのママが悩むポイントの一つではないでしょうか。

「いつになったら元に戻るの?」「何から始めたらいいの?」

そんな不安を抱えている方も多いかもしれません。

この記事では、産後のお腹を効果的にケアし、自信を取り戻すための具体的な方法を詳しくご紹介します。

医学的な視点と実践的なアドバイスを組み合わせ、忙しいママでも無理なく続けられるヒントをたくさん盛り込みました。


1.産後のお腹が元に戻りにくいのはなぜ?そのメカニズムを理解しよう

出産後、お腹が元に戻りにくいと感じるのは、決してあなただけではありません。

妊娠中、赤ちゃんを育むために子宮が大きく拡大し、それに伴い腹筋や皮膚が大きく引き伸ばされます。

出産後、子宮は徐々に収縮しますが、腹筋や結合組織、皮膚はすぐに元の状態には戻りません。

1-1.腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)とは?

産後のお腹の悩みの大きな原因の一つに「腹直筋離開」があります。

これは、お腹の真ん中にある「腹直筋」が左右に離れてしまう状態を指します。

研究によると、妊娠35週の妊婦さんの100%に腹直筋離開が見られ、産後6ヶ月時点でも35~39%の女性に残っていると報告されています。

腹直筋離開の程度は個人差があり、指1本分から3本分ほど離れることもあります。

1-2.ホルモンの影響と骨盤の開き

妊娠中には「リラキシン」というホルモンが分泌され、出産に備えて骨盤周りの靭帯を緩めます。

このリラキシンの影響は産後も数ヶ月間続き、骨盤が完全に元の位置に戻るまでには時間がかかります。

骨盤が開いた状態だと、お腹周りの筋肉がうまく機能せず、産後のお腹がぽっこりしやすい原因にもなります。

1-3.皮下脂肪と内臓脂肪の蓄積

妊娠中は、赤ちゃんを保護するために自然と皮下脂肪がつきやすくなります。

また、出産後は子育ての忙しさから運動不足になりがちで、食生活も乱れやすいことから、脂肪が蓄積しやすい傾向にあります。

これらが産後のお腹のたるみやぽっこりの原因となります。


2.統計データでみる産後の体に起こるお悩み

出産後の女性が抱える身体的悩みとして、特に以下の項目が上位に挙げられています。

  • 下腹部のたるみ: 60.9%

  • 骨盤のゆがみ: 44.1%

  • 体重が戻らない: 41.7%

  • 腰痛: 妊娠中から続く腰痛の悪化や、新たに発症するケースが多く見られます。産後女性の身体の悩みで「腰痛」が1.64倍、「首や肩の凝り」が1.45倍に増加しているというデータもあります。産後の疼痛では腰部が71.3%で最も多いという調査もあります。

  • 尿もれ: 出産経験者の約65%が尿もれを経験しており、そのうち84%が出産をきっかけに尿もれになったと回答しています。

  • 肩こり・首こり: 授乳や抱っこによる姿勢の変化や負担が原因となります。

  • 疲労・睡眠不足: 育児による慢性的な睡眠不足は、身体的疲労の大きな要因です。産後に「疲れやすい」の割合が産前の2倍以上に増加するという報告もあります。

  • 授乳トラブル: 乳腺炎、おっぱいの張り、乳首の痛みなど、授乳に関する悩みやおっぱいの痛みがあると答えたのは全体の77.2%にも上り、産後最大のトラブルの一つとして挙げられています。

  • 便秘・痔: 妊娠中からの便秘が悪化したり、新たに痔を発症したりするケースも多く見られます。

  • むくみ: 妊娠中からのむくみが産後も続くことがあります。

  • 抜け毛: ホルモンバランスの急激な変化によるもので、多くの女性が経験します。

  • 会陰切開の傷や産後の初トイレの痛み: 出産直後の痛みとして上位に挙げられます。

  • 後陣痛: 出産後に子宮が収縮する際の痛みです。

これらのデータは、産後の女性が経験する身体的・精神的な負担が非常に大きいことを示しており、適切な産後ケアの重要性を浮き彫りにしています。


3.産後のお腹ケア、いつから始める?段階別アプローチ

「すぐにでも産後のお腹をどうにかしたい!」という気持ちは分かりますが、焦りは禁物です。

出産後の体は想像以上にダメージを受けています。

無理なダイエットや運動は体の回復を妨げ、かえって体調を崩す原因になることもあります。

3-1.産褥期(さんじょくき)の過ごし方(産後すぐ~6~8週間)

この時期は、何よりも体の回復を優先することが大切です。

子宮が収縮し、悪露が落ち着き、傷が癒える大切な期間です。

  • 十分な休息と睡眠:

赤ちゃんのお世話で睡眠不足になりがちですが、できる限り体を休める時間を確保しましょう。

  • 栄養バランスの取れた食事: 母乳育児をしている方は特に、バランスの取れた食事が重要です。無理な食事制限は避けましょう。

  • 骨盤ベルトの活用:

医師や助産師に相談し、適切な時期から骨盤ベルトを使用することで、開いた骨盤のサポートになります。ただし、締め付けすぎは逆効果になることもあるので注意が必要です。

  • 軽いウォーキング: 体調が安定していれば、無理のない範囲で近所の散歩など、軽いウォーキングから始めてみましょう。

3-2.産後2ヶ月~本格的なケアのスタート

産後1ヶ月健診で医師から許可が出れば、徐々に本格的なケアを始めることができます。

  • 産後ケア専門のエクササイズ:

産後の体に特化したエクササイズは、安全かつ効果的です。産後ヨガやピラティス、骨盤底筋トレーニングなどがおすすめです。

  • 正しい姿勢を意識する: 日常生活の中で、常に正しい姿勢を意識することが重要です。猫背にならないよう、背筋を伸ばして座ったり立ったりする癖をつけましょう。

  • 腹式呼吸:

深い腹式呼吸は、インナーマッスルを鍛え、産後のお腹の引き締めに効果的です。横隔膜を意識して、ゆっくりと深く呼吸することを心がけましょう。


4.産後のお腹に効く!効果的なエクササイズとトレーニング

産後のお腹を引き締めるためには、インナーマッスルを意識したエクササイズが非常に重要です。

特に、腹直筋離開がある場合は、通常の腹筋運動は避けるべきです。

4-1.腹直筋離開がある場合の注意点

腹直筋離開がある状態でクランチやシットアップなどの腹筋運動を行うと、かえって腹直筋の離開を悪化させる可能性があります。

まずは専門家(理学療法士、助産師、産後ケアインストラクターなど)に相談し、ご自身の状態を把握することが大切です。

4-2.骨盤底筋トレーニング

骨盤底筋群は、子宮や膀胱などを支える重要な筋肉です。

出産で緩みやすい部位であり、この筋肉を鍛えることで、尿漏れ予防だけでなく、産後のお腹の引き締めにも繋がります。

基本の骨盤底筋エクササイズ:

1.仰向けに寝て膝を立てます。

2.息を吐きながら、お尻の穴をキュッと締めるように、膣や肛門を引き上げるイメージで力を入れます。

3.5秒キープし、ゆっくりと力を抜きます。

4.これを10回繰り返します。

4-3.腹横筋(ふくおうきん)トレーニング

腹横筋は、お腹をコルセットのように引き締めるインナーマッスルです。

この筋肉を鍛えることで、ぽっこりお腹の解消に非常に効果的です。

ドローイン:

1.仰向けに寝て膝を立てます。

2.お腹をへこませながら、ゆっくりと息を吐ききります。

3.お腹が最もへこんだところで10秒キープし、呼吸は続けます。

4.ゆっくりとお腹を元の状態に戻します。

5.これを10回繰り返します。慣れてきたら、座っている時や立っている時にも行いましょう。

プランク( modificated plank / 膝つきプランク):

1.四つん這いになり、肘をつきます。

2.体を一直線に保ち、お腹をへこませるように意識します。

3.無理のない範囲で30秒〜1分間キープします。

4.最初は膝をついた状態で行い、慣れてきたら膝を伸ばした状態で行います。

4-4.軽めの有酸素運動

ウォーキングやサイクリングなど、体に負担の少ない有酸素運動は、脂肪燃焼を促進し、産後のお腹周りの引き締めに貢献します。

無理のない範囲で、毎日少しずつでも続けることが大切です。


5.食事と生活習慣の見直し:産後のお腹を引き締めるための土台作り

エクササイズだけでなく、食生活や日々の生活習慣を見直すことも、産後のお腹を引き締める上で不可欠です。

5-1.バランスの取れた食事

  • 高タンパク質・低脂質:

筋肉の生成に必要なタンパク質を積極的に摂り、脂質の摂りすぎに注意しましょう。鶏むね肉、魚、豆腐、卵などがおすすめです。

  • 食物繊維の摂取:

野菜、果物、きのこ類、海藻類など、食物繊維が豊富な食材を摂ることで、便秘解消や腸内環境の改善にも繋がり、お腹の調子を整えます。

  • 糖質の見直し: 過剰な糖質摂取は脂肪として蓄積されやすいため、ご飯やパン、麺類などの摂取量を見直しましょう。ただし、極端な糖質制限は栄養不足を招く可能性があるので、バランスが重要です。

  • 水分補給:

こまめな水分補給は代謝を高め、デトックス効果も期待できます。

5-2.質の良い睡眠の確保

睡眠不足は、ストレスホルモンの分泌を促し、食欲増進や脂肪蓄積に繋がりやすくなります。

赤ちゃんがいるとなかなか難しいですが、ご家族の協力を得たり、細切れでも仮眠を取るなどして、できる限り質の良い睡眠を確保しましょう。

5-3.ストレスマネジメント

子育てによるストレスは、産後のお腹だけでなく、心身全体に影響を及ぼします。

リラックスできる時間を意識的に作り、ストレスを上手に解消することも大切です。

  • アロマセラピーや軽いストレッチ

  • 好きな音楽を聴く

  • 短時間でも一人で過ごす時間を作る

  • 友人や家族に悩みを相談する


6.産後のお腹に関するQ&A

Q1: 帝王切開の場合、産後のお腹ケアはいつから始められますか?

帝王切開の場合、術後の傷の回復が最優先です。

一般的には、経膣分娩よりも回復に時間がかかると言われています。

医師の許可が下りてから、様子を見ながら慎重に始めましょう。

目安としては、産後3ヶ月~6ヶ月頃から徐々に運動を始めることが多いですが、必ず担当医に相談してください。

Q2: 産後のお腹のたるみは、完全に元に戻りますか?

完全に元の状態に戻るかどうかは、個人の体質、妊娠中の体重増加、腹直筋離開の程度などによって異なります。

しかし、適切なケアとエクササイズを継続することで、かなりの改善が期待できます。

特に、皮膚のたるみは完全に消えないこともありますが、お腹の引き締めや姿勢の改善で見た目は大きく変わります。

Q3: 産後ダイエットはいつから始めるべきですか?

産後すぐの無理なダイエットは体に大きな負担をかけます。

産褥期が終わり、体調が安定する産後2ヶ月頃から、徐々に食事の見直しや軽い運動を始めるのが理想的です。

特に、授乳中は無理な食事制限をせず、バランスの取れた食事を心がけましょう。

一般的に、産後6ヶ月から1年くらいかけて体重を妊娠前の状態に戻すのが良いとされています。

Q4: 産後のお腹を戻すために、どんなグッズが役立ちますか?

  • 骨盤ベルト: 緩んだ骨盤をサポートし、安定させます。

  • 産後用ガードル/ウエストニッパー: 子宮の復古を助け、たるんだお腹を優しくサポートします。ただし、締め付けすぎないものを選び、体調に合わせて使用しましょう。

  • バランスボール: インナーマッスルを鍛えたり、リラックスしたりするのに役立ちます。


7.まとめ:焦らず、継続が成功の鍵!

産後のお腹の悩みは、多くのママが経験する共通のものです。

しかし、焦って無理なケアをすると、かえって体の不調を招く可能性があります。

大切なのは、ご自身の体の回復状況に合わせ、段階的に、そして継続的にケアに取り組むことです。

正しい知識を身につけ、適切なエクササイズとバランスの取れた食事、そして十分な休息を心がけることで、きっと自信を取り戻せるはずです。

もし、産後のお腹のことで深刻な悩みがある場合や、腹直筋離開の症状が気になる場合は、産婦人科医や理学療法士、専門のトレーナーに相談することをおすすめします。

専門家のアドバイスを受けながら、あなたにとって最適な方法を見つけていきましょう。

あなたの産後のお腹が、健康で美しい状態に戻るよう、心から応援しています!


この記事を書いた人

高橋 あい

わくわくボディクリニック 代表 / 結果にこだわるサプリメント開発者

2010年、女性の美容と健康に特化したサロン「わくわくボディクリニック」を創業。

自身の摂食障害によるマイナス22kgの体験をきっかけに、栄養学と腸内環境の重要性に着目した元祖麹菌サプリメント「ノーカウント」を開発。

「ノーカウント」は、ダイエット、美肌、腸活をサポートするサプリメントとして、全国250以上のエステサロン・治療院などで導入されるロングセラー商品へと成長。

美容・健康業界のプロフェッショナルからも高い評価を得ている。

また、2020年には神奈川県の未病スタイルアンバサダーに就任し、食生活改善セミナーや健康イベントなどを開催し、地域住民の健康増進に貢献。

現在も最前線で施術を行いながら、科学的根拠に基づくサプリメントの研究・開発・販売を継続。

美容・健康分野における革新的なアプローチを追求し続けている

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