【徹底解説】育児休暇中の給料はいくら?損しないための制度と手続き

新しい家族を迎え入れる喜びは計り知れません。
しかし、同時に多くの方が不安に感じるのが、育児休暇中の給料、つまり経済的な側面の変化ではないでしょうか。
「育休中はお金がもらえないのでは?」「生活費が足りなくなるかも」といった不安から、育児休業の取得をためらってしまう方も少なくありません。
本記事は、育児休暇中の給料にまつわる疑問を徹底的に解消し、あなたが安心して育児に専念できるよう、国が用意している制度や手続きをプロの視点から分かりやすく解説します。
この記事を読めば、育休中のお金に関する不安が解消され、制度を最大限に活用するためのロードマップが得られるでしょう。
1.育児休暇中の給料は原則「ゼロ」?まずは基本的な仕組みを理解しよう
まず、基本的な仕組みとして知っておくべき重要な事実があります。
それは、会社から支払われる育児休暇中の給料についてです。
1-1.会社からの給料の有無:就業規則の確認ポイント

「育児・介護休業法」に基づき、会社は従業員が育児休業を取得することを認める義務がありますが、休業期間中の給与(給料)の支払いについては法律上の義務はありません。
つまり、原則として、育児休暇中の給料は「ゼロ」となる会社がほとんどです。
ただし、企業によっては福利厚生の一環として、休業中の給与の一部を独自に支給する「育児休業 給与 規定」を設けている場合があります。
育休を検討する際は、まずは会社の就業規則や給与規定を確認することが重要です。
1-2.社会保険料の免除が大きなメリットに

育児休暇中の収入を考える上で、最も大きなメリットとなるのが「社会保険料の免除」です。
育児休業中は、健康保険料と厚生年金保険料が、労使ともに免除されます。
これは、本来であれば給与から天引きされる金額がなくなるため、実質的な手取りの負担が大幅に軽減されることを意味します。
この制度があるため、後に解説する「育児休業給付金」の給付率が、実質的な手取り 増加につながるのです。
ただし、住民税については前年度の所得に対して課税されるため、免除の対象外です。
2.育児休暇中の給料を補填する「育児休業給付金」とは?

会社からの給与がゼロになる場合でも、経済的な心配をせずに育児に専念できるように国が用意しているのが「育児休業給付金」という制度です。
これは、雇用保険から支給される手当で、育児休暇中の給料 手当の役割を果たします。
2-1.育児休業給付金の支給額を徹底解説(具体的な計算方法も)

育児休業給付金は、休業開始前の賃金をもとに計算されます。
<支給額の計算式> 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 給付率
例えば、休業開始前の月給が30万円(手取り約24万円)だった場合を考えてみましょう。
1.休業開始から180日まで(給付率67%)
支給額:約30万円×67% = 約20万円
この期間は社会保険料の免除(約4万円相当)があるため、実質的に休業前の手取り額の約8割程度の給付を受けられることになります。
2.休業開始から181日目以降(給付率50%)
支給額:約30万円×50% = 約15万円
このように、最初の6カ月間は特に手厚い給付を受けられるのが特徴です。
また、支給額には上限・下限額が設定されています(※金額は年度により変動します)。
2-2.支給対象となる条件と期間

育児休業給付金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
雇用保険に加入していること:育児休業開始日前の2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12カ月以上あること。
育児休業期間中の賃金:休業中に会社から支払われる賃金(給料)が、「休業開始時賃金日額」の80%未満であること。
育児休業の期間:原則として、子どもが1歳になるまで(延長条件を満たせば最長2歳、または2歳を過ぎる日までの特例あり)。
「いつからもらえる」かについては、育児休業を開始した日から支給の対象となります。
3.統計データで見る育児休業給付金の利用状況

厚生労働省の統計データ(※引用元:当時の最新情報に基づく。例:令和4年度雇用均等基本調査、または育児休業給付関連資料など)によると、育児休業給付金は、出産後の生活を支える重要な柱となっています。
女性の育児休業取得率は例年8割を超えて推移しており、ほとんどの女性がこの制度を利用しています。
男性の育児休業取得率も、法改正の影響などを受け近年は増加傾向にあります。
このデータからも、育児休暇 給料を補填する給付金制度が、広く活用されていることが分かります。
利用者は安心して制度を活用しましょう。
4.育児休業給付金の手続き方法と注意点
給付金を受け取るためには、適切な手続きが必要です。
育児休業給付金 申請は煩雑に感じるかもしれませんが、流れを理解すればスムーズに進められます。
4-1.誰が、いつ、どこに申請するのか?

原則として、申請手続きは**会社(事業主)**を経由して行われます。
1.従業員:会社に育児休業の申し出と、給付金の申請に必要な書類を提出します。
2.会社:従業員から受け取った書類に、会社の証明書類を添えてハローワークに提出します。
「手続き いつまで」か:初回申請は、育児休業開始日から4カ月後の月末までに行う必要があります。
以降は原則として2カ月に一度、会社を通じて申請を継続します。
4-2.申請に必要な書類と準備するもの

主に必要となるのは以下の書類です。
育児休業給付金支給申請書:会社経由で入手します。
賃金台帳や出勤簿:休業開始前の賃金や就業状況を確認するための書類で、通常は会社が用意します。
母子手帳の写し:子の氏名や生年月日を確認するため。
振込先の通帳の写し
4-3.支給開始までのタイムラグと資金計画
育児休業給付金は、申請から実際に支給が開始されるまでに約2〜3カ月のタイムラグが発生することが一般的です。
例えば、4月1日から育児休業を開始した場合、最初の給付金が振り込まれるのは、6月下旬〜7月上旬頃になる可能性が高いです。
このタイムラグを考慮し、休業開始直後の生活費 計画を立てておくことが、安心して育児に専念するための重要なポイントです。
5.知っておきたい!育児休暇中の給料にまつわるQ&A

育児休暇 給料に関するより詳細な疑問について、Q&A形式で解説します。
Q1. 育休中に賞与(ボーナス)はもらえる?
A. 原則として、もらえないことが多いです。
賞与は、支給対象期間の勤務実績に基づいて支給されるため、休業期間がその対象期間に含まれる場合、育休中 ボーナス 支給額は減額されたり、不支給となったりすることが一般的です。
これも就業規則によって異なりますので、事前に確認が必要です。
また、社会保険料の免除の対象となるのは、賞与月の末日を含む連続した1カ月を超える期間育児休業を取得した場合に限られます。
Q2. 育児休業給付金は課税対象?
A. いいえ、課税対象ではありません。
育児休業給付金は「雇用保険法」に基づく給付であるため、所得税・住民税ともに非課税です。
非課税であることも、給付金67%が実質手取りの8割相当になる大きな理由の一つです。
Q3. 夫婦で育児休暇を取る場合の給付金はどうなる?(パパ・ママ育休プラス)
A. 給付金をフル活用でき、より手厚くなる可能性があります。
夫婦が協力して育児休業を取得する場合、「パパ・ママ育休プラス」や「産後パパ育休(出生時育児休業)」など、特別な制度があります。
特に、2025年4月からは、共働き夫婦がともに育児休業を取得した場合に、一定期間、給付率が最大80%に上乗せされる(手取りの10割相当)制度の創設も予定されており(※今後の法改正により確定)、夫婦 育児休暇 給付金の活用は経済的メリットが大きくなります。
6.育児休暇中の給料を確保し、安心して育児をするためのロードマップ
育児休暇 給料の不安を解消し、制度を最大限に活用するためのロードマップをご紹介します。
6-1.事前準備:会社の制度と給付金シミュレーションの重要性

育休に入る前に、以下の2点を必ず行いましょう。
1.会社の制度確認:就業規則を確認し、給与の支払い、賞与の扱い、独自の上乗せ制度の有無を把握します。
2.給付金シミュレーション:ハローワークの資料や各種シミュレーションツールを活用し、ご自身の賃金に基づいた正確な育児休業 給料 シミュレーションを行い、毎月の収支を具体的に把握します。
これにより、休業期間全体の復帰後の生活を見据えた資金計画が立てられます。
6-2.制度を最大限活用するためのポイント

育児休業期間の正確な決定:給付率67%と50%の切り替えのタイミング(180日目)を意識し、復帰時期を検討する。
夫婦での制度活用:夫婦で育児休業を検討し、新しい給付制度の恩恵を最大限受けることを検討する。
制度を正しく理解し、計画的に行動することが、損しない 育休を実現するための鍵となります。
7.[育児休暇 給料] の不安を解消して、充実した育児ライフを!
本記事では、育児休暇 給料の仕組みについて、会社からの給与の有無から、給料を補填する育児休業給付金の詳細、そして申請手続きまでを網羅的に解説しました。
育児休暇中の給料は原則ゼロだが、社会保険料免除と育児休業給付金で経済的にカバーされる。
最初の180日間は給付率67%(実質手取りの約8割)と手厚い。
給付金は非課税であるため、税金の心配がない。
申請手続きのタイムラグを考慮し、事前に資金計画を立てることが重要。
育児休暇 給料 まとめとして、国の制度はしっかりとあなたの育児生活を支えるよう設計されています。
不安を知識で解消し、夫婦で協力して制度をフル活用することで、経済的な心配なく、目の前の可愛い我が子との時間を楽しんでください。
この記事が、あなたの安心して育児に取り組む一助となれば幸いです。
この記事を書いた人
山下 こうすけ

わくわくボディクリニック代表 | 美容・健康業界の第一人者
2003年、セラピストとしてキャリアをスタートし、2010年に「わくわくボディクリニック」を創業。
独自に開発した20年以上の研究に基づく施術メソッドが高く評価され、現在では年間15,000人以上が来店する人気サロングループへと成長を遂げる。
また、その高い専門性と技術力が評価され、ミス・ジャパンの審査員も担当。
美容・健康に関するセミナー講師として、多くの女性の美と健康をサポートし続けている。
現在も施術の最前線に立ちつつ、最新の美容・健康トレンドを取り入れながら、多くの女性の「美」と「健康」をサポートし続けている。
