【最新情報】体外受精(IVF)による妊娠!正確な出産予定日の計算方法と知っておくべきこと
「体外受精を経て、ついに赤ちゃんを授かった!」
この上ない喜びに包まれる一方で、多くの方が気になるのが「正確な出産予定日はいつだろう?」という点ではないでしょうか。
自然妊娠とは異なるプロセスを経る体外受精(IVF)では、出産予定日の計算方法にも少し特別な配慮が必要です。
この記事では、体外受精で妊娠された方を対象に、出産予定日の正確な計算方法から、一般的な出産予定日に関する統計データ、そして予定日をめぐる注意点までを、専門的かつ分かりやすく解説します。
1.体外受精における出産予定日の基本的な考え方

1-1.自然妊娠との違い:計算の基準日が明確
自然妊娠の場合、最終月経開始日を基準に計算するのが一般的ですが、排卵日の特定が難しい場合もあります。
一方、体外受精では、受精卵(胚)を子宮に戻した日、つまり胚移植日が明確に分かっています。
これが、体外受精による出産予定日を計算する上で最も重要な基準となります。
体外受精の出産予定日は、以下の原則に基づいています。
受精卵(胚)の成長段階(初期胚、胚盤胞など)
胚移植が実施された日付
この明確な情報があるため、自然妊娠よりも出産予定日を正確に特定しやすいと言えます。
1-2.体外受精 出産予定日の計算方法:初期胚・胚盤胞別

体外受精後の妊娠では、移植された胚の成長段階によって、予定日の計算方法が異なります。
1.初期胚を移植した場合の出産予定日
初期胚(分割期胚)は、採卵・受精から2日~3日後に移植されます。
妊娠週数の起算点: 移植日を妊娠2週2日~2週3日としてカウントを始めます。
計算の具体例: 移植日をDとすると、出産予定日は D+266日(妊娠40週0日)となります。
2.胚盤胞を移植した場合の出産予定日
胚盤胞は、採卵・受精から5日~6日後に最も着床しやすい状態まで育てた胚です。
現在、多くのクリニックで採用されている方法です。
妊娠週数の起算点: 移植日を妊娠2週5日~2週6日としてカウントを始めます。
計算の具体例: 移植日をDとすると、出産予定日はD+266日(妊娠40週0日)またはD+265日となります。
3.医師の最終判断

ただし、上記はあくまで目安です。
最終的な出産予定日は、妊娠初期の超音波検査で測定される胎児の大きさ(CRL)に基づき、担当医が決定します。
特に、妊娠初期の胎児の成長は個人差が少ないため、このCRLによる推定が最も信頼性が高いとされています。
2.体外受精 出産予定日と実際の出産日の統計データ

体外受精による妊娠であっても、出産のプロセス自体は自然妊娠と変わりません。
しかし、体外受精を選択される方の背景や年齢層から、いくつかの統計的な傾向が見られます。
2-1.体外受精後の出産予定日超過と早産の傾向

予定日ぴったりに生まれる確率はわずか5%程度と言われています。
ほとんどの赤ちゃんは、予定日を挟んだ2週間の間に生まれます。
厚生労働省の統計や、日本産科婦人科学会が公表するデータなどから、以下のような傾向が見られます。
(具体的な最新統計値は年によって変動するため、ここでは一般的な傾向としてご説明します。)
帝王切開の割合: 体外受精で妊娠した方は、自然妊娠の方と比較して、帝王切開の実施率がやや高くなる傾向があります。これは、高齢出産や多胎妊娠の割合が高いことが主な要因です。
早産の割合: 厳密なデータは多岐にわたりますが、多胎妊娠や不妊治療の背景(特に子宮内膜症などの既往歴)から、早産(妊娠37週未満の出産)の割合が自然妊娠と比較して若干高くなるという報告もあります。
重要なこと

これらの統計は「傾向」を示すものであり、全ての方に当てはまるわけではありません。
大切なのは、担当医や助産師と密に連携を取り、個々の妊娠経過に合わせて適切な管理を受けることです。
2-2.高齢出産と出産予定日の関連性
体外受精を選択される方の中には、35歳以上の高齢出産に該当する方も多くいらっしゃいます。
高齢出産は、胎盤機能や子宮の状態、母体の合併症(妊娠高血圧症候群など)のリスクから、出産予定日よりも早く分娩を誘発したり、予定日を待たずに帝王切開を選択したりするケースが増える傾向にあります。
これは、赤ちゃんと母体の安全を最優先するための医療的な判断であり、出産予定日が近づくにつれて、担当医と慎重な相談が必要になります。
3.出産予定日が近づいたら知っておくべきこと

3-1.体外受精 出産予定日がずれることはある?
前述の通り、体外受精では胚移植日が明確なため、出産予定日は比較的正確に設定されます。
しかし、最終的には胎児の成長と母体の状態が最優先されます。
予定日の修正: 妊娠初期の胎児の大きさ(CRL)が、移植日から計算された予定日と大きく異なる場合、医師の判断で予定日が数日修正されることがあります。
予定日超過への対応: 予定日を過ぎても陣痛が来ない場合(予定日超過)、自然妊娠と同様に、体外受精による妊娠でも、胎盤機能の低下や胎児の状態をチェックしながら、陣痛促進剤の使用や帝王切開が検討されます。多くの病院では、予定日から1週間~10日程度を超過した場合に、誘発分娩が推奨されることが一般的です。
3-2.妊娠期間を正しく把握するメリット

正確な出産予定日を知ることは、単に出産日を知るだけではありません。
産休・育休の計画: 産前産後休業の申請など、仕事や家計の準備を具体的に進めることができます。
出産準備:

ベビー用品の購入や入院準備など、精神的・物質的な準備に役立ちます。
医学的管理: 定期的な妊婦健診のスケジュールや、妊娠週数に応じた検査(例:妊娠糖尿病スクリーニング)のタイミングを正確に把握するために不可欠です。
4.まとめ:体外受精による出産予定日の重要性

体外受精による妊娠は、待ち望んだ命との出会いであり、その喜びはひとしおです。
体外受精 出産予定日の計算は、胚移植日を基準とし、初期胚か胚盤胞かによって細かく調整されますが、最終的には超音波検査による胎児の成長度合いが最も信頼できる基準となります。
4-1.ポイントの再確認

1.基準日: 胚移植日を基準に計算される。
2.最終決定: 妊娠初期の超音波検査(CRL)で医師が決定する。
3.統計的傾向: 早産や帝王切開の割合が自然妊娠よりわずかに高い傾向があるが、過度に心配せず医師の指示に従うことが大切。
あなたの妊娠期間が、安心で満たされたものになるよう、心からお祈り申し上げます。
出産予定日までの日々を大切に過ごし、新しい家族を迎える準備を進めてください。
この記事を書いた人
高橋 あい

わくわくボディクリニック 代表 / 結果にこだわるサプリメント開発者
2010年、女性の美容と健康に特化したサロン「わくわくボディクリニック」を創業。
自身の摂食障害によるマイナス22kgの体験をきっかけに、栄養学と腸内環境の重要性に着目した元祖麹菌サプリメント「ノーカウント」を開発。
「ノーカウント」は、ダイエット、美肌、腸活をサポートするサプリメントとして、全国250以上のエステサロン・治療院などで導入されるロングセラー商品へと成長。
美容・健康業界のプロフェッショナルからも高い評価を得ている。
また、2020年には神奈川県の未病スタイルアンバサダーに就任し、食生活改善セミナーや健康イベントなどを開催し、地域住民の健康増進に貢献。
現在も最前線で施術を行いながら、科学的根拠に基づくサプリメントの研究・開発・販売を継続。
美容・健康分野における革新的なアプローチを追求し続けている

