妊娠初期、発熱したらすべきこと!
妊娠初期の発熱、大丈夫かな?
妊娠初期の発熱は、通常の風邪や感染症と同様に体が外部からのウイルスや細菌と戦っていることが原因で起こることが多いです。
ですが、妊娠中は体温がやや高めになることが自然なため、発熱が特に目立つこともあります。
妊娠初期の発熱についての原因と対策について考えていきましょう。
- 妊娠初期に発熱する主な原因
妊娠初期に「なんだかいつもより体が熱い」「熱があるのかな」と感じることがあった場合の主な原因を考えていきましょう。
①ホルモンの変化
受精卵が着床すると、プロゲステロンの分泌が維持され、高温期がさらに継続します。
これは妊娠初期の体温の上昇として感じられることがあります。
妊娠しなかった場合、高温期はだいたい12~16日続き、月経がはじまるころに体温はさがります。
それが続くので「いつもよりずっと体温が高い」と感じやすいといえます。
②感染症
妊娠初期は免疫力が低下しやすい傾向があり、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかりやすくなります。
これらの感染症が発熱を引き起こすことがあります。
③尿路感染症
妊娠中に分泌されるホルモン(プロゲステロン)は、尿管や膀胱の筋肉を弛緩させます。
これにより、尿の流れが遅くなり、細菌が膀胱内で増殖する機会が増えやすくなります。
尿路感染症は発熱を伴うことがあり、適切な治療が必要です。
- 妊娠初期に発熱した時はどうする?
妊娠初期にホルモンの影響ではなく体調不良で発熱してしまったらどのように対処すればよいでしょうか。
①水分補給
妊娠中は特に水分補給が重要です。発熱時には脱水症状が起こりやすいため、こまめに水を飲むようにしましょう。
発熱で汗をたくさんかいているようであればスポーツドリンクを飲んで脱水症状を防ぎましょう。
スポーツドリンクにはナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれており、体の水分バランスを整えてくれます。
②休息
発熱時には体を休めることがなにより必要です。
十分な睡眠をとり、ストレスを避け、安静にしましょう。体力を回復させることを優先してくださいね。
③体温管理
高熱が続く場合は、氷枕や冷却シートを使用して体温を下げましょう。
直接肌にあてるのではなく、薄いタオルや布に巻いて使用するのがよいです。
冷やす場所は「脇の下」と「鼠径部」がオススメ。
どちらも大きな血管が通っているので効果的に体温をさげることができます。
1か所に当てるのは10~15分程度を目安にして冷やし過ぎないように注意しましょう。
④薬の使用
妊娠中の薬の使用は慎重に行うべきです。
アセトアミノフェン(パラセタモール)は比較的安全とされていますが、市販の解熱剤を使用する前に必ず医師に相談しましょう。
妊娠中に安全とされる薬は限られているため、自己判断での服用は避けてください。
⑤医師の相談
38度以上の高熱が続く場合や、他に異常な症状が見られる場合は、速やかに医師に相談することが大切です。
特に、腹痛や出血を伴う場合は早急に受診してください。
- 妊娠初期の発熱は早めに対応を
妊娠初期は胎児の発育が重要な時期であり、発熱が長引くと胎児に影響を与える可能性があります。
普段からこまめに手洗いやうがいを徹底する、人ごみを避けるなどの感染予防も意識しましょう。
体温が38度を超えてしまったらすぐにかかりつけの病院へ!
かかりつけのお医者様の指示に従って適切な処置を受けることが大切です。
ご自身のためにも赤ちゃんのためにも我慢したり無理したりしないで早めに対応しましょう。