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妊娠後期の吐き気でつらい、眠れない方!必見!

2024.06.03 ミスコンレポート&コラム

妊娠後期の吐き気 :原因と対策について

妊娠後期に入ると、多くの妊婦さんがさまざまな体調の変化を経験します。

もうすぐ赤ちゃんに会える喜びと体調の変化による不安で心がアンバランスになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

妊娠後期の体調の変化というと、お腹の張り・むくみ・腰痛・恥骨痛・吐き気などがあげられます。

その中でも、吐き気は非常に多くの方が悩まされる症状の一つです。

妊娠初期のつわりを乗り越えて安定期に入ったものの、妊娠後期に再び吐き気が現れると、不安やストレスを感じることもあるでしょう。

そこで今回は、妊娠後期の吐き気の原因とその対策について詳しく解説します。


妊娠後期の吐き気が辛い

妊娠28周目以降の妊娠後期になるとだいぶお腹も大きくなり「もうすぐ赤ちゃんに会える」と楽しみが増してきます。

しかし、同時に吐き気がして身体が辛く感じることもあり、夜もなかなか眠れないという方が少なくありません。

妊娠後期になって吐き気の症状がでてくる原因はなんでしょうか?


妊娠後期の吐き気の原因

妊娠後期に入ってから、つわりに似た吐き気がして悩んでいる妊婦さんは多くいます。

妊婦さんたちの間では「後期つわり」と言われているようですが、医学的にはそういった言葉は使われません。

妊娠後期に起こるつわりのような吐き気の原因はなんでしょうか。

吐き気の原因その1:胃や腸が大きくなった子宮で圧迫される

妊娠が進むにつれて子宮が拡大し、他の臓器を圧迫します。

特に胃や腸が押し上げられることで、消化がスムーズにいかなくなり、胃酸が逆流しやすくなるため、胸焼けや吐き気を引き起こします。

食べ物を少量ずつ摂取することが推奨されるのは、胃の負担を軽減するためです。

吐き気の原因その2:ホルモンの影響による消化器官の運動低下

妊娠中はホルモンの変化が体全体に影響を与えます。

特にプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることで、胃腸の筋肉の働きが低下し、消化が遅くなります。

その結果、食べ物が胃の中に長く留まることになり、胃酸の逆流を招きやすくなるのです。

その他の要因:胎動や精神的ストレス

赤ちゃんの成長に伴って胎動が激しくなると、胃を圧迫する力が強まり、吐き気を誘発することがあります。

また、出産が近づくにつれて不安や緊張が増し、それがストレスとなって自律神経を乱し、吐き気を引き起こすこともあります。

特に原因2であるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることで、胃腸の働きが弱まります。

その結果、消化が悪くなり、胃酸が逆流することで起きる吐き気は嘔吐もしやすくなるのでつらいですね。

他にも激しい胎動も吐き気の原因になりますし、出産が近づいていることでの不安感なども吐き気の原因となります。


妊娠後期の吐き気を抑える方法は?

妊娠後期に吐き気がするのは理由があることが分かりましたが、吐き気を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか?

①ゆっくり食事をする

妊娠中はホルモンバランスの影響で胃腸の働きが低下しています。

消化の良い食べ物を少量ずつ摂取することで、胃の負担を軽減します。

うどん、ささみ、バナナ、豆腐などは消化しやすく、吐き気を感じにくくなります。

また、1回の食事量を減らし、食事の回数を増やすことで、胃への負担を分散させることができます。

食事中はよく噛んで、ゆっくりと時間をかけて食べるようにしましょう。

②右側を下にして寝る

寝る際に身体の左側を下にしていると、胃の内容物が腸に移動しにくくなり、逆流しやすくなります。

逆に右側を下にして寝ることで、胃酸の逆流を防ぐ効果が期待できます。

また、枕を高くすることで頭を少し上げて眠ると、さらに効果的です。

③マタニティヨガ

マタニティヨガでリラックスするのもよいです。

マタニティヨガは、妊娠中のリラックス効果だけでなく、消化器系の働きを整えるのにも役立ちます。

深い呼吸を取り入れたヨガのポーズは、自律神経を安定させる効果があり、胃の不快感を軽減する助けとなります。

初産の場合は出産予定日まで、経産婦の場合は28~30週くらいまで行うことができます。

吐き気の原因がストレスや自律神経の乱れの可能性もありますので、マタニティヨガで深い呼吸をすることで自律神経を整えて胃の不快感を解消しましょう。

④マタニティ整体

妊娠中の骨盤の形や柔軟性、自律神経のバランスを整えることは、出産の準備にとても重要です。

安定期に入ると、マタニティの整体を受けられるサロンがあります。

体のバランスが整うことで、吐き気など、不調なトラブルを抑えることができます。

お近くの整体サロンを、調べてみてください。


妊娠後期の吐き気はいつまで続くの?

妊娠後期の吐き気はいったいいつまで続くのでしょうか。

妊娠後期の吐き気は、個人差がありますが、妊娠10か月(臨月)に入ると赤ちゃんの位置が下がることで、子宮による胃の圧迫が緩和され、症状が改善することが多いです。

初めての出産だったり、経産婦さんでも「前回はこんな吐き気なんて感じなかった」という場合は、ちょっぴり不安になりますよね。

なるべく無理のない生活をしてリラックスしてお過ごしください。


こんな時はすぐにかかりつけ医に診てもらいましょう

吐き気だけではなく、いつもと違う腹痛がある、頭痛がひどい、などの症状がある場合は妊娠高血圧症候群の可能性があります。

妊娠高血圧症候群は妊婦さんの20人に1人が発症する病気です。

思ったより、多いと思いませんか??

他にも免疫力の低下によりロタウイルスやノロウイルスなどに感染してウイルス性腸炎になっている可能性もあります。

体調は毎日よくチェックして、いつもとちょっと吐き気の感じが違うな?と感じた場合はすぐにかかりつけ医に診てもらうようにしましょう。


どうしても吐き気がツライ時は市販薬を飲んでもいい?

吐き気が長引くと苦しいですし、気持ちも落ち込んでしまいます。

どうしても吐き気や胸焼けが続くとドラッグストアなどで手軽に購入できる市販薬を飲みたくなりますよね。

自分の判断で市販薬を飲むと思いがけない危険性があるかもしれません。

お薬が飲みたい時はかかりつけのお医者様に相談して、体調や妊娠周期にあったお薬を処方してもらって飲むようにしましょう。


- まとめ

妊娠後期の吐き気は、多くの妊婦さんが経験する辛い症状ですが、原因を理解し、適切な対策を講じることで軽減することが可能です。

日常生活で取り入れやすい対策から始めて、無理をせず体調と向き合いながら、出産準備を進めていきましょう。

健康で快適な日々を送り、赤ちゃんとの対面の日を楽しみにして過ごせるよう、少しでも参考になれば幸いです。

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