インナーユニットとは？〜腹筋の奥深さを知る〜
インナーユニットって、何？？
腰痛など健康面や、お腹のたるみなど美容の観点から、腹筋トレーニングは多くの人が意識しているエクササイズの一つです。しかし、その中でも「インナーユニット」と呼ばれる深層の筋肉に焦点を当てることで、より効果的なトレーニングが可能になります。
今回は、インナーユニットについて探求し、その重要性やトレーニング方法について考察していきます。
インナーユニットの基礎知識を学びましょう
‐ インナーユニットって何？どこにあるの？
お腹の深層部にある４つの筋肉の総称です。具体的には
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋群
を指します。
横隔膜が上部を覆っているドーム状の筋肉です。腹式呼吸で息を吸うときにもっとも使われています。
腹横筋はコルセットの役割をしていて腹圧をかけています。
多裂筋は背骨の両脇についている複数の筋肉で脊柱がグラグラしないように支えています。
骨盤底筋群は骨盤の下部にハンモックのようについています。肛門・尿道・膣を囲んでいます。
どれも体の深い部分にある為、目で見て「ココにある」と確認するのは難しいですが、健康に過ごすために活躍している筋肉たちです。
‐ どんな役割があるの？
インナーユニットの役割についてお話します。
① 姿勢を保つ
４つの筋肉で腹部の上部・お腹側・背中側・下部を支えており、姿勢のコントロールをしています。
② 内臓の位置を保つ
インナーユニットは内臓をぐるりとかこむようについています。内臓が守られているだけでなく、正しい位置を保つことで正しく機能します。便秘や下痢などの不調が続いている人はインナーユニットで内臓が支えられていないのかもしれません。
‐ インナーユニットが弱いとどうなる？
①猫背や反り腰の原因になる
インナーユニットのバランスがわるくなると姿勢が保ちにくくなります。骨盤が前に傾き、肋骨が開きやすくなり、反り腰や猫背になってしまいます。
↓インナーユニットが使えていないお客様写真
②肩こりや腰痛の原因になる
骨盤の左右の高さが変わったり傾いてしまったりするため、腰や肩に必要以上に負担がかかります。その負担を筋肉でなんとかカバーしようとするため肩こりや腰痛をひきおこしてしまいます。
‐ インナーユニットが使えるとどうなる？
① 姿勢が良くなる
骨格を正しい位置で安定できるようになるので姿勢が良くなります。
インナーマッスルが使えることで背筋はピンと伸びますし、お尻の位置が高くなったり、O脚が改善されたりします。インナーユニットが機能していると痩せたように感じる方も多くいらっしゃいます。
↓インナーユニットが使える状態になったお客様写真
② スポーツがしやすくなる
インナーユニットは関節や骨を安定させる役割もしています。そのためインナーユニットをしっかり使えるようになると体の動きがスムーズになります。運動のパフォーマンスを上げたい！筋トレをしているのに体がブレやすい！という人はインナーユニットを鍛えることを優先するとよい結果につながるケースがあります。
③ ぽっこりお腹が改善される
太っているわけではないのに下腹部だけポッコリでているのが悩み、という人は結構いらっしゃいます。それはインナーユニットが弱くて内臓をしっかり支えることができず、胃や腸の位置が本来の位置よりもひくいためお腹がぽっこりしてしまうのです。
インナーユニットがしっかり機能していれば内臓をしっかり支えられるのでお腹周りがスッキリします。
‐ インナーユニットを鍛えるには？
腹式呼吸を意識して行なうようにしましょう。
息を吸っている時はインナーユニットは「緩み」ます。緩めることで空気が入る場所が確保されるのです。大切なポイントは吸うときに“背中側もしっかり膨らませる”ことです。お腹も背中も風船のように膨らむイメージでしっかり吸いましょう。
吐くときは「細く」「長く」吐きます。体の中の空気を全部吐き切るイメージで吐くとうまくいきます！
- インナーユニットを「使えるように」なろう
いわゆる筋トレで鍛える表層の筋肉と違ってインナーユニットは「使えている」実感は少ないのは事実です。ですがしっかり腹式呼吸を続けるだけでもインナーユニットは機能的になっていきます。良い姿勢になってきたらそれは「使えている」ということ。コツコツ改善していきましょう！
慣れてきたら、プランクにもチャレンジしてみましょう！コア全体を鍛える優れたエクササイズであり、特に横腹斜筋などの深層筋を効果的に刺激します。
- まとめ
インナーユニットのトレーニングは、単なる美容や筋力向上だけでなく、身体全体の健康と機能性を高める重要な要素です。
日常的な意識と適切なエクササイズを通じて、深層部の筋肉を強化し、内から外へと健康な変化を促進していきましょう。
